~学生が主体となって「学ぶ」「考える」「伝える」~ ベリーベリープロジェクト

ベリーベリープロジェクトとは

ベリーベリープロジェクトとは、健康によいとされる「ポリフェノール」を多く含む、ベリー系植物を学生自らの手で育て、商品開発を行う学生主体のプロジェクトです。
商品開発のキーワードは「機能性の高さ」。「機能性」、つまり、人の健康維持効果、病気予防効果などに着目し、ポリフェノールの含有量の数値化・機能性の検証を重ね、健康効果が化学的・生物学的に証明された、大学独自の商品開発を行います。

健康成分「ポリフェノール」の研究

プロジェクトの中心を担うメンバーが所属する齊藤研究室では、化学・生物の技術を駆使し、食品中のポリフェノールの機能を解明する研究を行っています。
齊藤研究室では、多くの種類があるポリフェノールのなかでも、特に高い機能があるといわれている機能性ポリフェノール「プロアントシアニジン」に着目し、その働きを解き明かす研究を進めています。
この機能性ポリフェノールは体によいといわれながらも、化学的にはその効果がまだ解明されていない部分がたくさんあり、齊藤研究室では有機化学の技術を駆使して、ヒトのガン細胞の増殖を抑える作用や抗菌作用を発揮する構造を明らかにしました。
また、研究の過程でラズベリーの未熟果実にポリフェノールが多いこと、青色LED照射で果実や葉にポリフェノールが増加することなどを証明しました。
それらの研究成果を商品化すべく、未熟果実や葉を練りこんだクッキーの開発を進めています。

工学部基礎理工学科環境化学専攻の詳細はこちら

機能性食品としての可能性

本学では2015年度、酒類試験製造が認可されたことにより、清酒、ビール、果実酒、甘味果実酒の4種類が試験製造できることになりました。齊藤研究室では、ビールキットと本学で栽培したラズベリーから培養した独自の酵母を使用し、大阪電気通信大学オリジナルビールに醸造に挑戦しています。
今後、最適な「酵母」を発酵させ清酒・ビールを製造することで酒類の発酵に必要な技術を学ぶとともに、果実酒や甘味果実酒を製造し、機能性食品としての可能性を研究しています。

「アグリビジネス創出フェア」に出展

毎年、「アグリビジネス創出フェア」に出展。研究分野の異なる4つの研究室が協同で新しい食品づくりに取り組んでいます。ラズベリーを旗頭に、生産、収穫、分析、食品への加工と機能性評価という一連のプロセスを大学内で行い、同時に各プロセスで電気、機械、栄養学などの研究室が独自の専門研究を行います。
会場では研究に関わった学生が参加自ら説明し、自分の研究だけでなく、他の研究も理解して説明します。

ベリー系植物をつかった新商品の開発(大学、地域、企業との連携)

大学および地域の協力を得て2015年春から学生自らの手でラズベリーを栽培し、商品開発を行いました。
ラズベリーは、大学内だけでなく、社会福祉法人 ハニコウム園芸、グリーンガーデン(いずれも四條畷市)、はまちえ農園(京都府京北町)内の畑にて栽培をしており、社会福祉法人 ハニコウム園芸にはクッキーとラズベリーシロップの開発に協力をいただいています。 2016年6月には、株式会社かけあしの会(岩手県宮古市)と連携し、初の産学連携商品となる炭酸飲料『ソルティ・ラズベリー』の販売を開始しました。

産学連携商品 炭酸飲料『ソルティ・ラズベリー』

東日本大震災復興支援会社「株式会社かけあしの会」が共同開発した炭酸飲料『ソルティ・ラズベリー』。
ベリーベリープロジェクトの学生が育てたラズベリーの果汁(一部)と、かけあしの会による岩手県宮古市三陸沖の塩を使った夏にぴったりの飲料に仕上がりました。

「OECUサイエンス×ライフプロジェクト」発足

2016年から健康情報学部健康情報学科スポーツ科学専攻の武田研究室でハーバルケアプロジェクトが始動し、2024年にベリーベリープロジェクトと合わせた「OECUサイエンス×ライフプロジェクト」が発足しました。
武田研究室ではラズベリーの葉のハーブティーの機能性を分析しており、2021年のアグリビジネス創出フェアでお茶のサイダーの展示をヒントに武田研究室の大学院生がラズベリーの葉でもサイダーの開発に挑戦。2024年のアグリビジネス創出フェアではサイダーの試飲ができるまでに研究を進めました。

今後は商品化を進めると同時に、ラズベリーの葉の確保を目的に大規模な農場との生産交渉を行う予定です。

「地域活性化」と「学生の成長」

学生自らが、地域の方々や企業の方々と直接連携して地域が活性化されること(「地域活性」)。学科の枠を超え、他学部や地域、企業の方々と活動する経験を積むことで学生の視野を広げ、自主性と向上心を伸ばしていくこと(「学生の成長」)。
この2つのコンセプトを両輪に進展させています。

福島県の震災復興ボランティア「テクノフェアin新地町」開催

福島県相馬郡新地町の文化瀬交流センターで毎年、小中学生を対象としたワークショップ「テクノフェアin新地町」を開催。科学やモノづくりに関する催しを実施しています。
ワークショップには環境化学専攻と数理科学専攻の理科教職課程の学生や総合情報学部ゲーム&メディア学科の視覚文化研究室の学生らが参加しています。

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