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@外部共振器とは レーザーダイオードから発振されるレーザー光はバンド間遷移なのでライン間遷移に比べ発光スペクトルは相当拡がることになる。 外部共振器は左図の実線で示したグラフが、青の破線部を中心波長に持つようなレーザーのスペクトルとすると、破線で示した尖鋭なグラフのようにある波長を選択して強め取り出すものである。 |
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そのとき波長が強めあう条件は左図の式で表される。 つまり入射光と反射光の行路差が波長の整数倍になる時であるが、このときミラーがO点を中心として円周上を動くとl1が変わり、結果強められる波長が変わる事になる。 この式よりl1が短くなると波長λは短波長側にズレ、l1が長くなると波長λは長波長側にズレると考えられる。 |
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以上のようにして製作した外部共振器による波長可変ダイオードレーザーシステムが左の写真である。 このときミラーの角度を少しずつ変えていき、共振して取り出されるレーザー光の波長を測定した。 |
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そのときの結果を左に示す。 このグラフにおいて太線がレーザーダイオードの発振波長、「基本波長」とすると波長可変ダイオードレーザーシステムにより発振波長が長波長側に1.05nm、短波長側に1.15nmのずれが確認できた。 また表よりそれはミラー・グレーティング間が広くなれば長波長側に、短くなれば短波長側に、連続的に変化していっていることがわかる。 |