工学部環境科学科の中田研究室が5月15日から17日にかけて、福岡県筑紫野市の天拝湖*1 において、湖底に設置さ れた曝気循環装置の性能評価実験を行いました。これは、独立行政法人水資源機構筑後川局*2 が発注した「山口調整池曝気設備整備工事」を株式会社丸島ア クアシステム*3 が受注し、この曝気循環設備における機能確認(性能確認)を実施するため、工事の一環として中田研究室が実施している実験です。
当該の装置は水深約30mの湖底に4台の空気揚水筒(連続式)と1台の散気管式が設置されており、地上からコンプ レッサーを使って送り込まれた空気の浮力を利用して、ダム湖の深層水を水面近くまで効果的に持ち上げて湖水の水循環を促進します。これによってアオコや淡 水赤潮の発生を効果的に防ぐことができます。
実験には中田研究室の大学院生・須山史昭君ら4名が参加し、装置性能に関する貴重なデータを取得することができま した。同研究室では平成21年から、日吉ダム(京都府南丹市)をはじめ東条湖(兵庫県加東市)などにて同様なフィールド実験を実施しており、同研究室の大 学院生や学部生がこれらに参加して大いに活躍しています。
*1 天拝湖(正式名称:山口調整池):筑後川の一部を貯水し、流域の水不足や河川施設の点検時に備えて建造された人工湖(有効貯水量:390万立方メートル)。周辺には公園・名所等が数多くあり、近隣住民のいこいの場となっています。
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